読者の名前やメールアドレスなどの情報を集める時に使う「フォーム」は、ウェブデザインにおいて最も気を遣う必要があるものの一つです。 

本記事では、「フォーム」をユーザーフレンドリーな優れたデザインにするためのコツを15個お伝えします。

「フォーム」作成のガイドラインとしてご活用ください。

コツ1. フォームは縦1列に並べる



「列」は1列にしましょう。 

「列」が複数あると、読者の視線はあちこちにさまよって混乱してしまいます。 

ユーザーの視線は上から下に自然と流れるようにします。

コツ2. 項目名はフォームの上に表示させる

 

項目名はフォームの上に表示させます。 

その方が視線の動きがスムーズですし、最後まで記入してくれる確率が高まります。 

また、項目が上に表示されることでフォームが横に伸びるのを防ぐことができます。 

スマホなどのモバイルでは画面の横幅が広いので、横に伸びると非常に見辛くなります。 

フォームは縦方向に広がっていることで、通読しやすく、ユーザーにじっくりと入力に集中してもらえるようになります。

コツ3. 項目名と入力フォームはできるだけ近づける

 

項目名と入力フォームの間に隙間は作らないようにできるだけ近づけます。 

隙間があるとユーザーが混乱する原因になります。

コツ4. 英語は大文字にしない

 

英語を用いる場合は、先頭だけ大文字で後は小文字にします。

全て大文字を用いると単語の理解に時間がかかります。

コツ5. ドロップダウンリストは選択肢が5個以内の時は使わない

 

選択肢が5個以内の時は、ドロップダウンリストは使わずに全て表示させます。

ドロップダウンリストを用いるとユーザーは選択肢を表示させるのにクリックを余計にしなくてはならず、またクリックするまでは選択肢の内容が見えません。 

選択肢が6個以上であれば「インプット・セレクター」、25個以上なら「コンテクスチュアル・サーチ」を取り入れると良いでしょう。

コツ6. 項目名をフォーム内に表示させない

 

項目名をフォーム内に表示させてはいけません。 

一見すっきりとしていますが、Nielsen Norman GroupのKatie Sherwinの分析によると様々な問題点があり、使いにくくなるとのことです。

コツ7. チェックボックスは縦に並べる

 

チェックボックスは縦に並べます。 

各項目が見やすく、視線の動きもスムーズです。

コツ8. 「登録」ボタンの名前は分かりやすくする

 

必要項目を入力して「登録」する時に押すボタンは、分かりやすく表記しましょう。 

登録ボタンの表記は、「Submit」よりは「Sign Up」の方がユーザーには分かりやすいです。 

また、主なユーザーが日本人であれば、日本人のほぼ全員が分かる「登録」としましょう。

コツ9. エラーは埋め込み表示する

 

入力内容に誤りがあった時のエラー表示は、エラー箇所が一目で分かるように図のような埋め込み型にします。

コツ10. 「入力後」にエラーを表示させる

 

フォームへの入力の最中はエラーは表示させず、入力後にエラー表示させます。 

入力中にエラー表示する設定にしておくと、正しい入力の途中でもエラーが表示されてユーザーがわずらわしく感じる場合もあります。

コツ11. ヘルプは分かりやすく表示する

 

フォームへの入力規則などについてのヘルプ(説明)はひと目で分かるように表示します。

図のようにヘルプボタンを押さないと表示されないのではユーザーにストレスがかかります。 

ユーザーが疑問を持たずに入力できるように、ヘルプ表示はフォームのすぐそばに表示します。

コツ12. アクションボタンの優先順位が分かるように示す

 

アクションボタンが複数並んでいる場合、優先順位が高いアクションボタンをより目立たせます。

図のように「Sign Up」と「Cancel」のボタンを並べる場合、押して欲しいのは「Sign Up」です。

「Sign Up」ボタンを青く塗ることで、「Sign Up」が押されやすくなります。

コツ13. 入力内容に合わせてフォームの長さを調整する

 

電話番号や郵便番号のように、文字数が決まっているようなデータのフォームは、文字数に合わせてフォームの長さを調整します。

コツ14. 必須入力欄から「*」を外し、任意入力欄に「任意」と表示する

 

必須入力欄の意味を表す「*」を知らないユーザーもいますので、「*」を外して、逆に任意入力欄に「任意」と記載するようにしましょう。

コツ15. 入力情報ごとにグループを作る

 

入力してもらいたい情報を単純に並べるよりも、情報の種類によってフォームをグループ分けすることでユーザーの入力効率が上がります。 

例えば、名前・生年月日などを「個人情報」、メールアドレス・パスワードなどを「アカウント情報」などのようにグループ化します。

 
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